数珠は手にかけるのが正しい持ち方

数珠は手にかけるのが正しい持ち方

数珠は仏教における仏具の一種であり、本来は僧侶が念仏を唱えた回数を数えるための道具でした。
弔いの儀式が一般化するのに伴い、僧侶に限らず葬儀の参列者が持つ物に変化したと言われています。
一方で数珠はアクセサリーではなく、あくまでも仏具の一種であることから扱い方には仏教の教えに基づくマナーがあるのも事実です。
数珠は礼拝の際、左手にかけるように持つのが正しい扱い方です。
仏教では左が死者の世界、右が生者の世界を示しています。
死者の世界を示す左手に数珠をかけることで、死者を弔う気持ちを示す礼拝の気持ちを表現していると言えるでしょう。
両手を合わせる合掌はこの世とあの世を一つにすることで煩悩や穢れを取り除くことを意味しています。
また、左手に持つのは死の穢れがこの世へ入り込むのを防ぐ意味もあります。
仏具は死者を弔うと共に、生きている人を死の穢れによる災いに遭わないようにするお守りとしての役割もあることから、左手に持つことは我が身を守ることに繋がると言えるでしょう。

黒色の数珠は中高年の男性に人気がある

数珠は仏や菩薩を礼拝する時に、合掌した手にかけて用いるための仏教の法具の一種です。
仏を念ずる時に用いる珠との意味から念珠とも呼ばれ、珠数と書く場合もあります。
珠の数は108が正式で、108の半数の54、三分一の36、四分の一の27、六分の一の18があります。
色は白か透明か紫が多いですが、宗派によっては珠の数は自由、色も黒色などがありパワーストーンのようにサンゴで作られたピンク色なども女性に人気です。
白や透明は女性、紫は年配の女性、黒色の数珠は中高年の男性に人気で、黒の素材はオニキスや黒真珠が最高級、その場合は数珠袋など専用の袋に入れて石に傷がつかないようにします。
次に高級なのはインドやスリランカなどの南アジアから、アフリカに広く分布する黒檀をつかった数珠です。
菩提樹や果実や栴檀、ジュズダマやモクゲンジやムクロジを黒く色付けしたものも比較的安価なわりには法具としての功徳が積めると人気があります。

数珠に関する情報サイト
数珠にまつわる基礎知識

このサイトでは、日本の冠婚葬祭のうちの葬祭で必ず必要になる数珠の解説をしていきます。社会人であれば自分専用のものを持っているのが常識とされており、以前は成人を迎えた子供に親が贈っていたものでした。生涯を通して使用する一生ものとも称されており、通夜、告別式だけでなく法事の際も持参します。まだ専用のものを持っていない方は、購入先や保管方法など基礎知識を把握しましょう。

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