数珠が誕生したのはいつ頃?発祥の地はどこ?
数珠が誕生したのはいつ頃?発祥の地はどこ?
誰でも一度は親族や近しい知人の葬儀に参列したことがあるでしょう。
社会人なら切っても切り離せない儀式であり、昨今では高齢化社会も相まって年間で呼ばれるケースも多くなったものです。
この葬儀では日本だと喪服という礼服に身を包み、さらにあるアイテムを持参するのが習わしとなっています。
そのアイテムとは数珠というもので、一見するとブレスレットにも見えます。
簡単に数珠の概要を解説していくと、発祥地はインドです。
紀元前10世紀ごろの古代インドで誕生をしたもので、仏陀と呼ばれる僧が考案しました。
もともとは亡くなった弟子の魂を供養するためのもので、弟子と同じ数の108個の珠で構成をされていたものです。
その後、108個という個数は人間の煩悩を意味すると転換され、数珠の本来の意味である魂を込めた珠と見なされないようになりました。
ただしこれはチベット仏教の教えで、インドでは現在も神聖なアイテムと言われています。
数珠はなぜ葬儀、告別式の参席で必要なのか
日本は冠婚葬祭を重んじる傾向があり、結婚式や葬儀に呼ばれると大半の方が参席するものです。
とくに葬儀に関しては故人と直接面識がない場合でも参列をするのがマナーだと言われており、大半の社会人が経験していることでしょう。
そこでここでは、葬式で必ず必要となるアイテムについて、簡単に概要を見ていくことにします。
そのアイテムとは数珠を指しており、数珠は告別式に参席をする場合も必ず持参しなくてはいけません。
なお、アメリカやイギリスでは数珠そのものが存在せず、代わりにロザリオを持っていきます。
持参する理由は、数珠が持つ意味に含まれているといえるでしょう。
108個備わっているのが一般的なもので、これは人間の煩悩の数と同じです。
故人の安らかな眠りを祈りつつ、生前持っていた煩悩を振り払って再び輪廻転生のときを待つという意味が込められています。